2019年2月1日 夜間対応《店舗至急》エアコン不具合?
ご依頼内容 : 最近頻繁にエアコンのスイッチを入れると運転ランプとタイマーランプが交互に点灯する。
また、電気が瞬間的に消える。
明日大口のお客様が来店するため心配です。漏電の可能性もあるので至急対応戴きたい。
ご依頼地 : 群馬県前橋市
対応 : 訪問
① エアコンのスイッチを入れると運転ランプとタイマーランプが交互に点灯する。
症状確認出来ました。
② 漏電検査。
漏電検査と行きたいところでしたが、分電盤はメインの分電盤と、4回路補助ブレーカーがあり、
メイン分電盤ELB二次側より補助ブレーカーへVVR14Sqにて渡り配線されていた。
通常圧着端子によりカシメ、端子台へ接続されているべきところ、ケーブル末端の被覆を剥き、直にネジ止めされていた。
また、メイン分電盤ELB二次側に接続されていたN線(白)はネジ止めが緩く容易に手で引き抜けてしまった。
③ 本来あるべき接続姿とするべく、手持ちの絶縁キャップと圧着端子で接続。
④ 念のため漏電検査。
良好。
⑤ エアコンエラー解除後試運転。
動作良好。
原因 : 4回路補助ブレーカー増設業者による手抜き工事。
追加報告 : 4回路補助ブレーカーは20Aのブレーカーが4個付いており、赤白黒の単相3線式で20Aを2個づつ赤白/白黒で振り分けています。
電流制限はメイン分電盤側に委ねられてしまうため、最低限赤白回路で20A+20A=40A、白黒回路で20A+20A=40A流せる
ケーブルを使用する必要があります。(VVRの場合許容電流42Aの8Sq以上)
今回使用されているケーブルはVVR14Sqのため61Aまで耐えられるためある意味十分であった。
しかし、接続された端子台では、メイン分電盤ELB二次側については二股にして接触面積を稼いだつもりか?
補助ブレーカー端子台側は被服を剥いたままの円筒状にて止まっていたため、本来流せる電気が接触面積が少ないが為に流せず
エアコンのエラーが生じたと考えられます。
補助ブレーカーには4.0KWのエアコンと2.2KWのエアコン、その他機器が接続されておりましたが、エラーを起こしたのは
容量の大きい4.0KWのエアコンであるため、因果関係も頷ける結果と思います。
念のため冷房/暖房共に試運転し、エラーの無き事を確認しました。
様子見願います。